いちばん力を入れたのは(笑)、認知症の方の見守りと傾聴です。
さいしょのうちに病棟のようすを観察、何となくわかってきた頃には車椅子で自由に動けるようになっていたので、ラウンジから声が聞こえると偵察へ。(わたしの病室はラウンジの近く)
およびじゃないときは、すぐに去るけれど、見守りの看護師さんが、感じいい系のときは(代わりますよ)の合図をして、Sさんの許可を得てから隣に座ります。
15分とか30分とか目標を決めて、おしゃべり開始。
車椅子から立ち上がらぬよう見守りつつ、少しでも楽しいきもちになってくれるような話題を探ります。
介護初任者研修や、何冊も読んだ介護の本、短い期間だったけれど、老人ホームやデイサービスでの実務、いろんなことを総動員。
少ない経験での実感は、みんな「自分ひとりに向き合って欲しい」。
看護師さんだって(介護士さんだって)、ほんとうはそうしたいのだと思います。
でも、お仕事は他にもいっぱいあって、座り込んでおしゃべりの相手をしていられません。
片手間に返事をするのがやっと。
隣にいるだけで、おだやかになってくださることって多いのです。
もちろん「来るなよ!」と威喝されることもあるけれど。
看護師さんの中には「でしゃばり患者」と思っている方もいると思うけれど、「ありがとうございます、助かります、でもどうぞムリをなさらないで」という方も。
「ヒマなのでー。傾聴の練習です♪」
Sさんとも会話(にならない会話)を繰り返すうちに、少しずつなかよくなれたかな。(そんなに簡単になれるワケない。笑)
あとは、細々としたこと。
病室の洗面台に残滓がこびりついていたり、排水口が詰まっていたら(棚の中に入っている手袋を使って)勝手にそうじ。
流れないと、自分が嫌だから。
あ、そういえば病室のメンバーが変わってからは、詰まることはなくなりました。
お手洗いに行ったときには、トイレットペーパーの補充、ゴミ箱がペーパータオルであふれていたら下の方に押し込み、洗面台の髪の毛をそうじして、軽く拭きあげ。
向かいのベッドから音がしたらお声かけして、落ちたモノを拾ったり、ちょっとしたお手伝いを。(お水をくんだり、入れ歯を洗ったり、家族がやること程度)
あー、我ながらおせっかい。笑
でも向かいのベッドの方に「もう退院なのよね。さみしいわ」とか言われると、ちょっとうれしいのでした。
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きょうも妹が来てくれたので(毎土、来てくれている)もう必要ない大荷物を託しました。
実家に置いておいてもらおうと。
これで身軽に退院出来ます。
あと、退院時の菓子折りも買って来てもらいました。
そしたらワタシにもおやつを。
あったかいコーヒーと一緒に食べました。
久しぶりのシュークリーム、おいしかったー。