図書館本「最後の読書」
読売文学賞の紀行・随筆賞受賞作、津野海太郎の「最後の読書」。
新聞で見て、ちょっと興味深いと思い検索したら、図書館にあって、予約している人はゼロ。(え?調子抜けー)
借りて読んでみました。
装丁を見て「平野甲賀だ」と、名前を暗記していた自分に、ちょっとびっくり。
昔、晶文社の本をいろいろ読んでいたのです。
「最後の読書」は、哲学者の鶴見俊輔が、脳梗塞で話すことも書くことも出来なくなってから亡くなるまでの3年半、「なにかのため」ではなく「よろこび」を得るためだけに本を読み続けた、というエピソードからはじまります。
お話ししているみたいな文体で、使うことばは平易。
漢字にしそうなことばのいくつかをひらがなにしているのには、意味があるのだろうなあ。
何度も登場する「〜だぜ」が、斉藤和義…。
年代もちがうし、全くわからない知らない世界もあったけれど、知っているすきな人たちの名前も出て来て、うれしいきもち。
しかし、この本。
そんなにおおぜい読んでいるワケではないと思うのだけれど、食べこぼしのようなシミがあったり、ページが折れていたり、読書についての本なのに、かわいそうでした。
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