ゆうべは日生劇場
ドキドキしながら客席に入ると、オーケストラピットから音合わせの音が。
いまの時期に生演奏とは、何という贅沢!
追加販売で買った席は、下手側ブロックの中央寄り、前から7番めという、正真正銘のS席でした。
こんないい席は30年振りくらいです。
1980年代、たくさん舞台を見ていました。
その中でもいちばん通ったのが日生劇場なのです。
1階席の雰囲気、なつかしかったです…。
久しぶりの生の舞台はすてきでした。
制限のある中、やっと上演出来るようになったのは最近のこと。
舞台にいる市村さん(や、他のみなさん)が、どんなきもちで演じているかと思うと、そのことに感動してしまいました。
もうずっとお芝居を見ていなくて、役者さんたちのことは、ほぼ誰も知りません。
知らないけれど気になる人も特にいませんでした。
映画は見ていないけれど有名なので、だいたいのお話は知っています。
だから、はじめて見るのに知っている脚本のよう。
想像どおりの台詞や展開が続きます。
踊ったり歌ったり、お決まりのコミカルなやり取りがあったり。
そんな中、ひとつひとつが新鮮で素晴らしいのは、市村さんの台詞と歌。
特徴ある大すきな発声に、いままで見たいろいろな役が重なります。
そして。
もともと「ミュージカル」は大すきなのですが、そういえば、見ていた当時も感じていたことを思い出しました。
「ミュージカルでよかった!」と思う作品と「なぜわざわざミュージカル?」と思う作品があったことを。
結論。
いいお話なので、もちろん感動したのですが、まわりの人たちほど盛り上がれなかったわたし。
泣いてしまったのは、内容よりも、いま、生の舞台を見ている、ということに、だったような。
でも、大すきな日生劇場で大すきな市村さんに会えてしあわせでした。
あの日やあの日やあの日のことを思い出しました。
素晴らしい舞台をたくさん見てきました。
多分、思い出す度に実際よりも美しい記憶にしていっているのだと思いますが。
演劇は瞬間芸術。
舞台と客席とで一緒に作る時間は、ほんものです。
いつか映画も映画館で見られますように!
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