図書館本と久しぶりに映画
図書館本をネタにしようと思って、途中まで書いて時間が経ってしまいました。
最近読んだ3冊の感想文です。
さいしょは宮本輝さんの新刊。(とは言えないかも。2020/9/4発行)
宮本輝さんの本は何冊も読んでいます。
今回もようやく予約がまわってきて(買わなくてゴメンなさい)、ワクワクしながら読み始めました。
はじめて知る興味深いあれこれ。
クスッとしたり、涙したり、憤ったり
。
でも、基本、どのお話も登場人物はいい人が多いので、共感しながら読み進んでいきます。
そして頁が残り少なくなると「あー、この分だとまた、余韻を残しながら読者の想像にまかせる系、で終わっちゃうなあ」と、もっと続きをくわしく知りたい、思いながら読み終わります。
今回の「灯台からの響き」も、いつもと同じでした。
すてきな読後感…。
でも、もはや、登場人物の名前もあやふや。
あらすじもいまは言えるけれど、多分半年後(来月かも…)には忘れています。
昔読んだ本は、いまでもよくおぼえているのに、中年になってから読んだ本は、ほぼおぼえていません…。
ずいぶん前の読売新聞の「人生案内」。
年配の男性の「読書が好きだが、読んだ端から忘れてしまう」と言う相談に、作家の出久根達郎さんが「小説というものは、忘れるように作られているようです。だから次から次へと読めるわけです。全部記憶していたら大変です。忘れて当たり前、そう割り切って楽しみましょう」と答えていました。(回答は「感動した一節を書き写すのも楽しいですよ」と続きます)
小説を書いている方がおっしゃるのだから、忘れてもいいことにします。
続いては、朝井リョウさんの「正欲」。
多分わたしは多数派の異性愛者なのだけれど、努力不足で「家族」を作ることが出来ませんでした。
そんな、ご縁がなかったで済ませることも出来るくらいの「普通ではないこと」にも、引け目やかなしみがあるのに。
多数派でない、性的嗜好について、共感されにくい(共感されない)人たち。
それが反社会的で犯罪とされるような場合は別としても。
他人に迷惑をかけることはなくても、想像されにくい、想像することが出来ない(多くの人には思いつかない)嗜好を持っていることによる生きづらさ。
統計学的に一般的とか普通とかは存在すると思うけれど、「多数派は正しい」ではないし、「正しい」は、時代や場面によっても変化する。
ここ数年の間に現実に起きた事件を思い出させるようなこともちりばめられていて、いろいろ考えさせられました。
世の中には知らないことも知らないことが多いことを忘れないように。
なるべく想像力を働かせるように。
でも、あんまり深く考えないように生きていこう、と思います。(考えすぎはよくない)
3冊めは、あさって返すので、休みのきょう、急いで読みました。
題名の「ははのれんあい」から想像するよりも、もっと広いお話でした。
母である由紀子の、結婚や子育て、仕事のこと、家族についてのできごとがドキュメンタリーのようにくわしく綴られていきます。
もくじにあるように、後半は、由紀子の長男の智晴(ちはる)が中心です。
結婚も子育てもしていないワタシなのに「あるある」と感情移入しまくり。
経験者の方は、きっともっと感動だと思います。
もうひとつ。
先週の土よう日、超久しぶりに映画に行きました。
仕事帰りに平気でレイトショーは、遠い過去です。
定期券がないので、映画館のある駅で途中下車するとお金がかかるし、仕事Bの遅番の日は時間的にムリ、翌日が仕事Bのときは肉体的精神的にムリ、と行けない理由が多くて…。
半年行かないとポイントが失効してしまうので、スケジュールの合う映画から選んだのは、「イン・ザ・ハイツ」。
ニューヨークのワシントンハイツに暮らす南米移民たちのお話。
娘役の女の子がすごくかわいい。(ディズニーの登場人物みたい)
ミュージカル部分では、大がかりな群舞や、建物の壁がいつの間にか床に?ぐるぐるまわるのがすごかった。
お話も助け合う人たちがやさしくて、あたたかいきもちになりました。
クレジットの後のさいごの場面もよかったです。
でも、帰り道まで残る楽曲はナシ。
残念「わたしの映画」ではありませんでした。
今月前半は、仕事B中心の過酷な週6勤務。
でも今週乗り切れば、後半は連休も♪
仕事があることに感謝して、あしたからまたがんばります。
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