ねごとたわごとひとりごと

59さい*楽しい貧乏工夫ひとり暮らし

長期借用図書館本返却

3月末に借りた3冊。

図書館もずっと休館で返却期限が延長延長延長、だったのです。

まるで自分の本のように、ずっと部屋に置いてありました。

でもほんとうは図書館の本なので(当たり前)ギリギリになって読み、きょう返して来ました。



小林聡美のエッセイ「聡乃学習」。

デビューの頃から、ご本人も作品も大すき。

最新作も安定のおもしろさでした。

さいごのお話には涙…。

でも、かなしいお話も湿っぽくならないのが、彼女のよさです。

いま、古めのドラマの再放送をたくさんやっているけれど「すいか」見たいなあ。


「片づけたい」は、片づけ方のノウハウ本ではなくて、片づけに関するエッセイ集でした。

有名な人、知っている人、知らなかった人。

共感することが多かったです。

特に「エントロピー」にうなずきました。


井上荒野「あちらにいる鬼」。

図書館本は、予約してから借りられるまでが長いので、なぜ読みたいと思ったか忘れてしまいがち。

すきな作家さんの新作だから?と読みはじめ、途中で気づきました。

図書館本は帯なしですが、書店に並んでいる本には

「作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった」

「モデルに書かれた私が読み傑作だと、感動した名作」

と、瀬戸内寂聴さんの推薦文が。

もちろんフィクションも入っているのだろうけれど、きっと、ほぼほんとうの話。(さっき検索して関連記事を読んだら、取材時に「何でも聞いてー」と寂聴さん。すてきすぎる)

書くのも書かせるのもすごいと思いましたが、書けてよかったと思います。

みんなしあわせそう。

そんな不倫もあるのですね。

経験値が低いまま、色恋の世界から遠く離れてしまったわたしには、ため息しか出ません。


久しぶりの図書館は、出勤前に寄ったからか、ほとんど人がいなくて、雑誌や新聞のコーナーは空っぽ、イスに座って読むことも禁止、書架はガラガラ、かなしい雰囲気でした。

早く普通の図書館に戻りますように。