ねごとたわごとひとりごと

59さい*楽しい貧乏工夫ひとり暮らし

字幕事件とリハビリのつづき

「なつぞら」の草刈正雄さんの台詞が聞き取れなかったことがきっかけで、テレビの字幕を愛用しています。


鬱陶しいと思う人もいるかもしれないけれど、しっかり見たいドラマの場合は(ほぼ完璧に)脚本の台詞を知れて、てきとーに見ているドラマの場合は、チラッと画面を見て内容を追えるので、とても便利。


さて、入院中のわたし。

しっかり見たい「虎に翼」は字幕付きでスマホで見ればよいのだけれど、イヤホンを使わなければならないのが、ちょっと…。

ラウンジの大きいテレビは点いていないことがほとんどなので(点いているときはNHKが多い)、朝ドラ視聴は99%可能です。

いままでも、何度か見ました。


でも、看護師さんの動きまわる音、朝ごはんの下膳の音などで、台詞はよく聞こえません。


テーブルの上にリモコンはあるけれど、純正品は紛失したのでしょう。

最低限の操作しか出来ない汎用品で、字幕のオンオフは出来ません。


しかし、病棟内を偵察したところ、同じ階の東病棟のラウンジのリモコンは純正品。(わたしは西病棟)


そこで、きのうの昼間、誰もいないときに、東のリモコンをそーっと持ち出し、西のテレビの字幕をオンに変更し、また東に返しました。(車椅子で往復1〜2分)


まあ、大したことではないし、問題にはならないかな。(と、思っていたのです)


しかし、きのうの夕方、通りがかったラウンジのテレビを見ると、お相撲の取り組みを隠すように大きな字幕!

見ている人たちの背中にも「はて?」の字幕が見えるようでした。

ごめんなさい!


でも、ワタシの仕業であることはバレていないし、その場ではどうもしませんでした。

あしたの昼間、またこっそり元の字幕オフに戻そう、お相撲の前に。


そんな、あしたである本日。

7時のニュースでも見ようとラウンジへ。

タブレットを見ているおじさんと、体操をしているおばさんに「テレビいいですか?」と声をかけ、NHKを点けました。


なじみのある字幕画面。


そのときおじさんが「おかしいんだよなあ」と字幕のことを言いました。

多分、きのうのお相撲を見ていたおひとりなのでしょう。

いままでなかった大きな字幕が突然出現、消そうとしてもリモコンでは消えなくて困っていたのだと思います。


近くにいたのが、感じいい系の看護師さんなので、思い切って告白しました。


「ごめんなさい!ワタシが犯人なんです。いますぐ東からリモコンを借りて…」


字幕オフに戻しました。


おじさんは「リモコンを変えちゃえよ」「シール?貼り替えちゃえ」(リモコンの裏に「東」「西」と貼ってある)なんて言ってくださったけれど、これ以上事件を大きくするつもりはありません。


「ここにいる人だけのヒミツにしてくださいー」と、おねがいしたのでした。


西にも欲しい


*****


そして、浮腫み問題。


足を高くして寝た効果で、何とか弾性ソックスを履けそうなくらいまで戻りました。


左足を履くのは、すっごくたいへんだったのだけれど、何とか着用。

看護師さんに聞いたら、履いていて問題ないけれど、着脱時の脱臼に気をつけてください、お手伝いするので呼んでください、とのこと。


よかった脱臼しなくて。


*****


きょうのリハビリは午前と午後2回です。


リハビリ室に行く前に、書類に記入したり、横になってマッサージしてもらったりしました。

それは、執刀医の回診待ちも兼ねて。


チームで情報は共有しているから、「ありがとうございます」「順調ですね」だけ。

早め退院も可能そうとのことだけれど、予定どおり9月末でおねがいしました。

「ごはんもおいしいし!」と言ってみたけれど、笑ってはくれず…。

喜怒哀楽が出ない系の先生なので、退院までに笑わせたいものです。


その後、リハビリ室へ移動。

ボールの体操は、足先じゃなくて支えるのは、かかとでした。

仰向けに寝て、大きいボールをかかとの下に置き、ボールを転がして膝の屈伸と、横向きに動かして開脚。


歩行バーの間で、左足に重心、右足を踏み出して、左鼠径部前方を伸ばす動きの繰り返し。

妹に借りている登山用ツエで歩行練習。


実は、歩行器が、近いうちに空く見込みがなく、他からの借用も無理そうとのことなのです。


飛ばしてツエに出来るか、午後のバランステストで決めます、と。


リハビリ室を出て、病院の廊下(リハビリ用コース)を、ツエ歩行で練習したのだけれど、痛くてヨロヨロ歩いていたときより、ぜんぜんマシ。

先生もツエでいけそうですね、とおっしゃってくれました。


でも、手術からまだ1週間も経っていない身の上です。

もしものときに、すぐに対応出来るように、おしりすぐのところに、先生が車椅子を準備してくれているのを背後に感じて、何だかニコニコしてしまいました。


歩き始めの赤ちゃんがうしろ側に転んだときのために、大人がおしり近くに手のひらを添えてるみたいで。